お子さんのヘアカラーは「あり」？「なし」？
最近、子供のヘアカラーがSNSなどでよく見かけるようになりました。
時代とともに、おしゃれに対する価値観も多様化し、若い世代の間で「自己表現」や「おしゃれ」の一環として注目されています。
少し前の子供のヘアカラーといえば、
ヘアチョークやカラースプレーが主流で、発表会やハロウィンでアニメのキャラクターになりきったり、好きなアイドルのイメージカラーを取り入れたりと、イベントに合わせて一時的に髪色を変えて楽しむのが一般的でした。
お子さんにとっても、普段とは違う自分になれるワクワク感や、特別な日を楽しむためのもので、洗えばすぐに落ちる手軽さから、親御さんも比較的安心して楽しめていたのではないでしょうか。
しかし、近年SNSなどの普及により、
多彩なヘアカラーをお子さんが目にしたり、身近に本格的なカラーを楽しむ人が増えたことにより、「一時的」なものだけではなく、持続性のあるカラーリングへの関心も高まってきているようです。
この背景には、お子さんの「もっとオシャレがしたい」「個性を表現したい」という気持ちと、技術の進化や情報へのアクセスが容易になったことが挙げられます。
正しい情報と選択肢を伝えていくことが大切に、
しかし、その一方で、お子さんの髪や頭皮への影響、アレルギーのリスクなど、安全性に関する懸念も同時に高まっています。
おしゃれを楽しむ気持ちは否定しませんが、お子さんのヘアカラーを検討される際は、「かわいい」から、「かっこいい」からだけではなく、子供のヘアカラーは、大人以上にリスクが高いことを親御さんが理解し、お子さんと十分に話し合い相談の上でヘアカラーを進めていくことも重要になります。
子供の気持ちの尊重か？親の安全性への考慮か？
思春期のお子さんにとっては、自己表現と個性のアピールやファッションや美容に興味を持つきっかけになり、新しい自分を発見する喜びを感じるかもしれません。
子供がヘアカラーをしたいと思う気持ちを尊重すべきか、それとも親が安全性を考慮して制限すべきか、という問題があります。子供のヘアカラーに対する親の考え方は様々で、容認する親もいれば、安全性を考慮して反対する親もいます。
子どものヘアカラーは要注意、消費者庁が保護者に呼びかけ
「子供のヘアカラーは要注意です。子供の皮膚は未熟なため化学物質の影響を受けやすいと言われています。低年齢のうちからヘアカラーを使うと、酸化染料との接触回数が増え、アレルギーを発症するリスクが高まる場合もあります」と注意を呼び掛けています。
子供の皮膚は大人よりも薄く、ヘアカラーに含まれる化学物質がアレルギー反応や、その他の健康問題を引き起こすリスクが高いと指摘されています。
- 髪と頭皮への健康リスク
ヘアカラー剤に含まれる化学物質（過酸化水素、アンモニア、PPDなど）は、お子さんのデリケートな頭皮に刺激やアレルギー反応（かゆみ、赤み、かぶれ、腫れなど）を引き起こす可能性があります。 - アレルギー反応のリスク
特にPPD（パラフェニレンジアミン）は重度のアレルギー反応を起こすと、生涯にわたってアレルギーが出る可能性があります。 - 髪のダメージのリスク
ブリーチ（脱色）を伴うカラーや、頻繁なカラーリングは、髪のキューティクルを損傷し、髪の乾燥、パサつき、枝毛、切れ毛の原因となります。お子さんの髪は大人よりも細く柔らかい傾向があるため、よりダメージを受けやすいです。 - 症状の伝えにくさ
小さなお子さんは、かゆみや違和感などのアレルギー症状をうまく言葉で伝えられない可能性があります。 - 社会的な受容性
学校の校則や周囲の目が気になる場合があります。
一番気をつけていただきたいのは、大人が染めた残りの市販カラー剤を子供に使う場合、美容室でカラーする以上にリスクやダメージがあるので気を付けてください！
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